ザ・ビートルズの実質的ラスト・アルバム『アビー・ロード』を抜いて全英No.1を獲得した1969年のデビュー・アルバム。天才ギタリスト、ロバート・フィリップを核としたキング・クリムゾンはこの作品によって、70年代を象徴する音楽ジャンルであるプログレッシヴ・ロックの中心的な役割を担うとともに、それ以降のロック・シーンに多大な影響を与え続ける存在へと駆け上ることになった。
・ Amazon : In the Court of the Crimson King
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実際、本作には我々がイメージするプログレッシヴ・ロックのファクターがすべて込められている。ロックンロール、カントリー、フォーク、ジャズ、クラシックといった幅広い素材を巧みに組み合わせる知識とセンス、複雑化・難解化しまくった楽曲を完璧にコントロールする演奏能力、狂気すれすれの美意識が炸裂する哲学的なリリック、そして、斬新なサウンド・イメージを生み出すストイックなイマジネーション。これらの要素が奇跡的ともいえるバランスを保っている本作が当時の音楽シーンに巨大な衝撃をもたらしたことは想像に難くない。インパクトありすぎのジャケットも含め、後世まで聴き継がれる作品であることは間違いない。(森 朋之)
・ Google Play Music : King Crimson : In the Court of the Crimson King (1969) : クリムゾン・キングの宮殿
1. 21st Century Schizoid Man (Including Mirrors)
2. I Talk To The Wind
3. Epitaph (Including March For No Reason/Tomorrow And Tomorrow)
4. Moonchild (Including The Dream/The Illusion)
5. The Court Of The Crimson King (Including The Return Of The Fire Witch/The Dance Of The Puppets)