Genesis / ジェネシス

Genesis / ジェネシス
Biography

ジェネシス(Genesis)は、イギリスのロックバンド。1967年に結成され、1970年代は叙情的・構築的なプログレッシブ・ロックバンドとして活動し、1980年代にはボーカルのフィル・コリンズの牽引によって世界的なポップバンドとして高い人気を誇った。

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Genesis / ジェネシスの活躍

チャーターハウスの先輩であったミュージシャン兼プロデューサー、ジョナサン・キングのプロデュースで1969年に『創世記』でデビュー。3作目にあたる『怪奇骨董音楽箱』(1971年)でプログレッシブ・ロック・バンドとしての評価を確立。ピーター・ガブリエルの演劇性を持った独特のステージ・パフォーマンスもあって、イタリアで大人気となる。1975年、ガブリエルが『幻惑のブロードウェイ』ツアーの後に、プライベートな問題を理由に脱退。以降はソロとして活動している。

その後は、3作目以降のドラマーであったフィル・コリンズがリード・ボーカルも担当し、よりリズムを強調した新しいプログレ・サウンドに変化する(フィル・コリンズがボーカルをとることにより、ドラム担当としてビル・ブルーフォードが一時的に加入してライブ活動に加わったりしたが、それ以降はフランク・ザッパ・バンドなどで知られるチェスター・トンプソンが準レギュラーとしてコンサートに帯同している)。同時期にフィルはブランドXに参加、当該プロジェクトにおいてテクニカルなジャズ/フュージョンの可能性を追求したりもしている。

3人でレコーディングした1978年発表の『そして3人が残った』では、それまでよりポップス色を深め、アメリカでの人気を不動のものとする。1978年11月、初来日コンサート。1986年の『インヴィジブル・タッチ』は世界的な大ヒットとなり、アルバムのタイトル曲「インヴィジブル・タッチ」は1986年7月19日付のビルボード・シングルチャートで全米NO.1となった。なお、バンドにとってこれは最初で最後の全米No.1となった。その翌週、ジェネシスを1位の座から下ろして全米No.1に輝いたのは、皮肉にもジェネシスを脱退したピーター・ガブリエルの「スレッジハンマー」だった。

1980年代中盤からは、各メンバーのソロ活動が活発になる。特に、フィル・コリンズはソロ・アーティストとしてジェネシス以上の成功を収める。バンドとソロ活動に加え、映画出演やプロデュース業もこなし、「世界で最も忙しい男」と呼ばれた。
1991年、久々の新作となる『ウィ・キャント・ダンス』を発表、相変わらず世界的なヒットを記録する。その後、いくつかのライヴ・アルバムなどを発表している。

1996年、フィル・コリンズが脱退を表明。レイ・ウイルソン(元スティルトスキン)を正式メンバーに、サポートメンバーにニック・ディバージリオ(スポックス・ベアード)とニア・Zを迎える。1997年に新生ジェネシスとして『コーリング・オール・ステーションズ』を発表する。1998年にバンドは活動を停止した。2010年、ロックの殿堂入りを果たした。